どうも、今月はコミックスのタイミングが重なり、購入した漫画が10冊を超えました@yusukexpです。普段は3-4冊なんですけどね。隔週ペースや月刊ペースで連載されている漫画の発売日が重なると、たまにこういうことが起きます。この歳になると、440円の少年系コミックスなんて少ないので、割と財布を圧迫します。。。。
さて、今回は本の話にからめまして、Amazonさんの話です。
まず、先日なんですがアマゾンに出荷やめた出版社支援 有隣堂がフェア開催へという記事をみました。
こういう感じの記事は以前にも読んだことはあり、よくある大企業批判だろうと、特に気に留めてはいませんでした。
ただ、今回、そういえば本って安く売られているものをみないなと思いました。どの本屋さんに行っても定価のままの販売です。値段による差はないですね。コンビニでもそうです。(新品のものに限る)
なぜ、今までそこまで考えていなかったのか。。。。不思議です。僕の場合、小さい頃からそうだったからという答えしか浮かばなかったんですが。
そして、記事をよく読むと、”再販契約違反”と書いてあります。
わからないのでググります。
再販契約違反とは?
はい、ウィキペディアによると、再販契約とは「再販売価格維持」のことで、
再販売価格維持とは、ある商品の生産者または供給者が卸・小売業者に対し商品の販売価格を指示し、それを遵守させる行為である。再販売価格維持行為(再販行為)、再販売価格の拘束とも呼ぶ。 要はメーカーが小売業者に対し商品の小売価格の値段変更を許さずに定価で販売させることをいう。
ということらしいです。(詳しく知りたい方はググればすぐ出てきますので調べてみてくださいね。)
ざっくり言うと、値段の変更が出来ない契約になっているわけですね。
また、出版社さんもによるんですが、この制度によって本屋さんは本を仕入れる際に基本的に買い取っていないんですね。売れ残ったら返品できる。小売にとってはノーリスクで発注できるわけですね。
大学生のとき、僕はコンビニでバイトをしていたのですが、売れ残ったのもの(例えば、立ち読みされまくって汚くなってしまった週刊誌など)などは確かにダンボールに詰めて返品してました。
普通の商品だったら、例えば僕がスーパーでプリンを間違えて1000個発注してしまったとしても、返品は出来ませんね。ただの僕のミスです。。何とかして値引きしてでも売ることになるでしょう。
が、出版業界はそうではない。特殊な感じがしますね。
よくよくみると、新聞や音楽CDとかもこの制度が適用されています。確かに新聞やCDの安売り(新品)とかみたことないですね。
問題はAmazonがこの仕組みを実質的に崩してきていることが出版社側から批判を買っているということがわかりました。
Amazonは再販契約を無視している?
Amazonは商品の値引きという形ではなく、Amazonのポイント還元という形で実質的に値引きを行っていると言われています。まあ家電量販店でもよく使われる方法です。そのポイントは、書籍以外にも使えるわけですから、安く購入できて、ポイントも手に入って消費者にとっては嬉しい限りですよね。
ちなみにツタヤさんでもレシートでスタンプがたまったら、新品販売のBOOK商品Tポイント10倍とかやってるんですけどね、こういうのには特に問題ないんでしょうか??
再販契約のメリット・デメリット
ここでこの再販契約があることによる出版社(メーカー)側と消費者(僕)の両面からのメリット・デメリットをざっくりですが僕なりに考えてみようと思います。
出版社側
メリット
- 利益の確保、安定
- 様々な書籍が発行できる
デメリット
- 特になし
消費者側
メリット
- 本の種類・内容は確保される
- 価格の安定化
- 小規模本屋(いわゆる町の本屋さん)でも本が買える
デメリット
- 値引きがされない
他にも色んな意見があるとは思いますが、こうみると、おそらくいやわかってはいましたが基本的には出版社側にたった制度だと思います。
この制度がなくなると起こりそうなことは、
- 本の種類が少なくなる
→売れる本だけを作るようになり、読まれなそうな本(例えば学術的な本)は発行しなくなる。 - 本の価格が高くなる
→再販契約による、利益の安定が見込めないので、必然的に。地域格差もでる。 - 町の本屋さんの減少
→利益確保が難しくなったり、競争に耐え切れず。
と考えられます。
本の種類が少なくなる、本の価格が高くなる
というところは、そんな見込みがないものは電子書籍で販売すれば、値段も抑えられてリスクは少ないんじゃないかと思いますし。紙の書籍の販売は年々減少していますしね。(電子書籍が嫌とかは今回は置いときましょう)
町の本屋さんの減少
というのは、まあ仕方ない流れかと思ってしまいます。正直、リアルで書籍を見て買うっていうメリットしかないんですよね。種類や在庫も少ないです。取り寄せるにも、ネットで買ったほうが早いですし。なにか自社で頑張っているかというとそうでもないですしね。取り寄せて、売っているだけで競争や自社努力がないのではそりゃ淘汰されるのは必然です。資本主義社会なのに、そこだけ保護するのもおかしいですよね。大型ショッピングモールやネットショッピングのせいにしてはいけないと思います。
こうなると、本の販売は大きなショッピングモール等にある書店やチェーン店、ネットショップに集約されていきそうです。
でも、Amazonのシェアを考えると、現状、国内売上シェアって10%くらいなんですよね。僕はもっと使われているのかと思ってましたが。
今後、このシェアは上昇するとは思いますが、Amazonが100になることはないと思います。
理由としては、
- 週刊誌、例えばジャンプとかはわざわざネットショッピングしない
→さすがに、コンビニとかで済ましますよね。 - ネットショッピングそのものに抵抗があるひとがいる
→これは一定層確実にいます。今後10年とかで多少変わっていくとは思いますが。 - 本の雰囲気がわからないので、買うのに躊躇する
→これは僕もよくあります。特に技術書などは高いのでためらいます。。
とかです。
まとめると、
- 出版社が既得権益・利益を守りたいだけで、他のビジネスモデルを考えていない。
- 出版社のネットや電子書籍への対応の後ろ向きさ(紙の書籍の販売も減っているのに)。
がある限り、Amazonは批判され続けるのだろうと思います。皆さんはどう思われますか?